書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

相談の順番

不登校になると、
カウンセラーとか塾とかに相談する方が多いのですが

やっぱり、お子さんのことは
まず学校に相談する方がイイです。

学校に信頼できる先生がいなかったり、
また、学校そのものを信頼できない保護者の方だと
「相談」する気にはなれないかもしれないですが、

でも、
「相談」といわず「報告」だけでも構いませんから、
まずは学校へ知らせた方がイイです。


お子さんが、

・行きたくないと言っている
・なにも言わずに黙っていて行く気配がない
・行くよ、行くよ、と言いながら布団から出られないでいる
・玄関を出たとたんにオナカが痛くなった
・校門までは行ったのだが帰ってきてしまった

などなど、
とにかく状況を伝えておいた方がイイです。

そうでないと、
ただの「欠席」となり、勝手な推測ばかりされてしまいます。


また、保護者の方が

・なにがなんでも連れて行きたい
・思い当たるふしがある(ない)
・どうしたらイイのか困っている
・我が家の方針として、しばらく行かなくて構わないと考えている

などと心境を伝えることや、

・お友達や先生に顔を出してもらえないか
・宿題だけでも出してもらえないか
・しばらくほうっておいて欲しい

などの行動提案をすることも、大切です。

それに、
そうした話は学校の先生にするのがベストですし、
学校以外の人間では動きづらい部分です。


できれば担任の先生。

もしくは、
本人または保護者が仲良くしている先生。

それが無理でも、
だれかしら、学校の先生。

それもダメなら、
学年主任や教頭、あるいは校長先生。

それすら難しければ、教育委員会、

などに相談して下さい。


担任の先生は頼りにならないから、などと
あっさり学校との縁を切ってしまってはいけません。

学校と縁を切らない方がイイ理由は他にもあるのですが、


いずれにしましても、

まずは学校への相談をして頂きたいケースは多いです。


あとは、ご家族、そして信頼できるご友人、と
相談できる方がいれば話をして下さい。

隠すのは疲れます。
知ってもらうだけで、少し楽になったりします。


そのうえで、必要性を感じたら
カウンセラーなどを利用してみて下さい。

もしくは、

学校にも話せず、教育委員会や周りの人々へも話しづらい、などの状況であれば、

そこではじめて、他の方法を考えてみましょう。

たいてい、相談をするにあたっては
まずはオカネのかからないところから順番に利用した方がイイものです。

オカネの高いカウンセラーをあたって、
どれにしようかと考えている間に、
オカネのかからない学校や教育委員会へ、電話を1本入れてみて下さい。