'14/05/25 不登校生・保護者向け 高校進路相談会
2014.05.25
東京の日本橋にて
「不登校生・保護者向け 高校進路相談会」が開催されました→こちら☆
参加されたみなさん、お疲れさまでした。
関係者のみなさん、お手伝いのみなさん、また告知にご協力を頂いたみなさんなども、
お疲れさまでした、ありがとうございました。
これまでのイベントとは異なり、
「高校」という進路に特化した内容とし、
より多くの情報を得て頂けるようなものを試みました。
しかし、
来場者数が想定を大きく上回ったことで、
ご満足を頂けなかった参加者がいらした気がします。
学校関係者へ相談しようと思っても長時間の順番待ちになってしまったり、
あるいは資料を集めようとしても、すでに在庫切れになってしまったり、
その点は、完全にボクの想定ミスでした、申し訳なかったです。
また人ごみが苦手な方には、いづらい環境でしたね、
その点、どうにもすることができず、やはり申し訳なかったです。
謝ってばかりではありますが、
ひとりでも、ふたりでも、なにかプラスになっていればと願うばかりです。
イベントのことは以上として、
少しだけ、ちょっと今までには書かなかったようなことを書きます。
ボクの立場上、どうしても中立を保とうとすると、
「高校選び」についてのコメントは慎重になります。
昨日は、「通信制高校・サポート校」を中心として不登校生の進学対応の情報を得て頂く機会だったのですが、
だからといって、不登校生のみんながみんなへ通信制高校・サポート校を薦めているわけではありません。
だけど、通信制高校・サポート校を否定しているわけでも、もちろんありません。
通信制高校がいいのか、わるいのか、どうなのか。
では普通科高校は、どうなのか。
などなどと、あまりここで書いてしまうと、どうしても誤解を生みかねないのです。
ただ、最近すごく気になっていることがあり、
そして、昨日は会場内でも多く相談された内容なので、
一点だけ書いておきます。
・焦って高校を決めないで下さい。
ということです。
とにかく情報収集をして頂きたいとは思っています。
ただそれは、一気に色々な情報を集めるというよりも、
時間をかけてじっくりと集めるというイメージの方がいいケースは多いです。
特に、いま中学生の場合においては、
これから時間をかけて情報を集めるというイメージでいて欲しいと思います。
最近の多いご相談は、
1 まず、普通科進学が無理と言われた(思っている)
2 そして、学校から、通信制高校・サポート校を薦められた
3 そして、通信制高校・サポート校から「席が埋まるから早く申し込んで」と言われた
そして、
「早く申し込まないと、行ける高校がなくなる」ということで、
早々に決めようとされるパターンです。
特定の方々からの批判を覚悟で書きますが、
上記のパターンは、この5月という段階では、ほぼありえません。
少なくとも、東京・神奈川においては「1」の前提からして間違っています。
現に、昨年度にボクのところでお預かりした不登校生で、
「普通科高校志望」は8人いましたが、全員が普通科高校へ進学しています。
と書くと、
「それは勉強ができる子だ」とか「ウチは私立だから無理だ」という声が挙がりそうなのですが、
その前提も違います。
小学生の勉強からやり直した生徒もいますし、半数は私立一貫校の生徒です。
と書くと、
「そういう、やる気のある子はいいけれど」と、また聞こえてきそうですが、
そんなこともありません。
スムーズに勉強を進めるどころか、顔を見ることができただけで良しとするようなレベルから進めた生徒は、これまでにも少なくありません。
とにかく、
ちょっとそれは違いますよ、という情報や思い込みが多くなっている気がします。
なので、
焦って決めないで下さい。
決める、ということは、他の選択肢が消える、ということです。
本当にそれでいいのか、
まだ5月であれば、じっくりと考えて欲しいところです。
色々な選択肢があります。
それぞれを頭に置いて、情報を集めて下さい。
そして、
「高校」といっても様々、
「通信制高校・サポート校」といっても、それこそ本当に様々です。
期日が定まっているケースでない限りは、
どうか時間をかけて情報集めをして下さい。
繰り返しですが、
一気に多くの情報を集めるのではなく、
時間をかけて集めるイメージにして下さい、まだ5月です、
なにがどう変わるかわかりません。
昨日のような相談会も、
できれば、何度も同じ学校の先生方へ相談をするくらいに利用して頂きたいです。
これは不登校に限ったことではないですが、
学校の担当者と会うとか、説明会へ行くことは、何度もやった方がいいです。
1回では、わかりません。
また、時期を経るごとに学校の方針も変わったりします。
あるいは、何度も担当者に会って、
事情をよく知って頂いた上で、提案を聞いた方がいいです。
その後、3年も所属することになる可能性が高いわけですから、
やはり、時間をかけるべきです。
と、高校選びについては、
それだけでいくつも記事が書けるくらい、お伝えしたいことはあるのですが、
とにかく、ひとつ言うとすれば、焦って決めないこと、です。
情報収集、
ここだけは労力を惜しまないで欲しいところなのです。
本当にピンとくる学校が見つかれば、すぐに決めてもいいと思います。
しかし、そうでない限りは、時間をかけましょう。
中学校の先生から「早く進路を決めて」と言われても、
「『焦っちゃダメ』とブログに書いてあった」と答えて下さい。