書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

入れること、出すこと

最近よく思うのは、

情報や知識を多く得ている保護者の方が増えたな、ということ。

それは、それで、とてもイイことだと思います。

ボクは常々「情報不足」だと言い続けていまして、

だから、少しでも何かしらの情報を提供できればと

このブログでもイベントやら講演会やら、不登校関連のことをアップし続けているわけです。

例えば、

講演会やセミナー、また書籍、そしてインターネットにて

様々な情報を得ている保護者の方が増えてきていると感じます。

お医者さんや、カウンセラーの方と接していることで、

専門用語についても詳しい保護者の方もいらっしゃいますしね。

繰り返しですが、

そうやって、情報や知識を得ることはイイことだと思います。

しかし、たまには、

情報や知識を得る、イコール、アタマに「入れる」ことだけではなく、

「出す」ということも意識してみて下さい。

「入れる」ばかりじゃなくて「出す」ことも大切です。

モノゴトの道理を語るつもりはないですが、

「入れたものは、出した方がイイ」

「入れた分だけ、出した方がイイ」

と思うんです。

ボクはよく、色んなことを「呼吸」にたとえるのですが、これも一緒ですね。

吸ったものは、はいた方がイイ。

吸った分だけ、はいた方がイイ、んです、間違いなく。

吸ってばっかり、では苦しいですし、

入れてばかり、では脳みそだけが大きくなりすぎるかも。

じゃあ、「出す」って何なんだ、という話ですが、

イメージとして「出す」ということであれば、何でもイイんです。

実践してみる、

誰かに話してみる、

そして、ネットで書きこんでみる、ブログ・日記に書いてみる、等々。

得た知識を、自分でやってみること、試してみること。

得た情報を、誰かに話してみること、伝えてみること。

ネットや日記で書いてみること。

そうやって、「出す」という作業もしていきましょう。

自分で試してみて、うまくいかなくてもイイんです。

誰かに話してみて、あまり関心を示してもらえなくてもイイんです。

ブログに書いたのに、全くの反応がなくてもイイんです。

目的は、「出す」ことですから。

とりあえず、出せばイイんです、それで。

知識や情報を多く得ている保護者の方は増えています。

また、そうしたものを得やすい環境は整いつつあります。

だからこそ、

ちょっと意識して、

入れたものを出す、入れるばかりではなく出す、というイメージも持っていて下さい。

社会全般が、

「入れること」は容易でも、「出すこと」は難しい、という状況にある気がしています。

だからこそ、

目の前に相手がいなくても「出す」ことのできるブログや

より簡単に「出す」ことのできるツイッターが生活の一部になったりするのでしょう。

でも、そうしたツールさえ

「読むだけ、見るだけ」という方は少なくないと思います。

そうなると、やっぱり「入れる」だけになってしまうんですね、

だから、

どこかで「出す」ことが必要なんです。

入れたものは出した方がイイ、入れた分だけ出した方がイイ、のですから。

ゴチャゴチャと書きましたが、

ひらたく言うとですね、

たまには、

なにか動いた方がイイ、誰かと話した方がイイ、

そして、

なにか書いてみるのもイイ、

ということです。

せっかく講演会へ参加したのであれば、

「こないだ講演会に行ったんだけどね~」と、ちょっと話してみるとイイですよ、ということです。

せっかくイイ本を読んだのであれば、

「この本は面白かったです」とかって、ネットで書いてみるのもイイですよ、ということです。

「出す」というイメージを、

時たま、ちょっとでイイので、意識してみて下さい。

脳みそがパンクしたり、息が苦しくなったりする前に、「出す」ようにしてみましょう。

余談ですが、

国語で「音読」ってあるじゃないですか。

音読って、学力面というだけではなく精神面に対しても非常に有効だと思っているんです。

それがなぜか、というメカニズムを書くとキリがないので控えますが、

ボクは間違いなく有効だと思っています。

これも、

「出す」イメージですね、声を「出す」。

そう、

とりあえず、声を出すだけでもイイですよ。

とにかく、

“入れっぱなし”には気をつけましょう。