イメージトレーニング
タイトルを「シミュレーション」にしようかとも思ったのですが、まぁ、どちらでもイイです。
よく、「不登校の子に『頑張れ』と言ってはいけない」とアドバイスされる方が多いようですが、
それはそれで、あたっている面もあると思います。
でも、結構ボクは、不登校生や経験者の方に対して、
「頑張れ」と言ったりします。
もちろん、ケース・バイ・ケースですが。
「頑張れ」と言うか言わないか、について、
そんなに表面上は気にしすぎなくてもイイと思っています、
それによって、何も言うことができなくなって、会話が無くなってしまう方が良くないですしね。
このことは、いずれまた記事に書くつもりですが。
それよりも、
「頑張れなかったとき」のことを、必ず想定しておいて下さい。
うまくいかなかったとき、
思うようにならなかったとき、
本人が「頑張る」と言ったのに、頑張れなかったとき、
のことを、保護者の方は必ず想定しておいて、
そのときに、
どういう言葉をかけてあげようか、
どうフォローをしてあげようか、
そのことを、事前にイメージしておいて欲しいのです。
「それじゃ、子供を信用していないみたいじゃないか」
「うまくいかないと思っていたら、本当にうまくいかなくなる」
と言われる方も、いらっしゃるでしょう。
それは一理あると思いますし、それについて否定はしません。
ただ、ボクは、
うまくいかなかったときの想定は必ずしておく必要がある、と思っています。
うまくいったときは、
意識せずとも嬉しいでしょうし、安心するでしょうし、
自然に笑顔になれるでしょうし、心にゆとりもできるでしょうし、
なにも想定していなくったって、プラスの言動になることでしょう。
反面、うまくいかなかったとき、というか、うまくいかないことを想定していなかったときは、
ついつい、パニックになってしまったり、
ついつい厳しい言葉や態度になってしまったり、とか。
それでは、親子ともに、しんどいです。
そのうち、頑張ろうという気持ちも薄くなってしまいかねません。
「一喜一憂」してしまうのは仕方がないのですが、
ともすれば、それは大きなプレッシャーになることがあります。
うまくいかなかったときの動揺や落ち込みは、
事前に想定しておくことで、最小限に抑えたいもの。
そして、うまくいかなかったときこそ、温かい態度で接してあげられるように、
やはり事前に想定しておいて欲しいのです。
ボクはよく受験生の保護者の方に対して、
「不合格だったときに、かける言葉を考えておいて下さい」と言います。特に中学受験生。
「え?」と言われる保護者の方もいらっしゃいます。
前述のように、「子供を信じたい」という方もいらっしゃいますし、それは否定しません。
でも、ボクはお願いしておきます。
想定しておくこと、イメージしておくことは、
別に信じていないことにつながるとは思っていません。
この例えでいえば、
不合格だったときなど、本人の立ち直りは意外と早かったりするんです。
それよりも、結果に対して保護者の方が落ち込んでいたり、怒っていたり、後悔していたり、
そんな態度によって、落ち込んでしまって、引きずってしまう子は少なくないです。
うまくいくように頑張らせてあげることは、決してわるくありません。
応援してあげるのも、イイことです。
ただ、うまくいかなかったときの態度や発言は大切です。
うまくいかなかったときの言動が、
ときには、うまくいったときよりも大きな効果をもたらすこともあると思っています。
「じゃあ、うまくいかなかったときは、何て言えばいいんだ」と聞かれそうですが、
それは、じっくり想定して、イメージして、考えてみたらイイと思います。
ご家庭の方針も、それぞれにあるでしょうから。
うまくいかなかったとき、
イメージとしては、ただただ、抱きしめてあげて欲しいです。
言葉としては、頑張ろうとしたこと、頑張ったこと、をホメてあげて欲しいです。
そんなイメージで、どんな言葉をかけようか、どんな風に接しようか、
ちょっと想定しておいて下さい。
想定しておくことで、保護者の方も、そして何より本人も、
ダメージを最小限にして、そして、場合によっては、新たなパワーやキッカケが生まれたりします。
相手は子供ですからね。
オトナじゃないわけですから、うまくいかないことは多々ありますし、
うまくいかなかったときの経験は強く心に刻まれます。
そして、うまくいかなかったとき、保護者の方がどう接してくれたのか、も心に刻まれます。
だから、事前に想定をしておいて欲しいのです。
パニックになって、感情的になりすぎないよう、また、心にもないことを口走ってしまわないよう、
事前にイメージしておいて欲しいかな、と。
この記事のタイトル、
「フォロー」にしようかとも思いました。
そういうことです。