書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

心配

 

保護者からの心配事を伺っていると、大半は「将来」のことです。

 

「将来、ちゃんと働けるのだろうか」
「将来、どんな進路を選択できるのだろうか」
「将来、どうなってしまうのだろうか」

たしかに「将来」のことが心配になりますよね。
そのために子育てを頑張っているのだという方も多いでしょう。

ただ、

「将来」の心配は、「将来」になってからすればいいですよ。


「ちゃんと働けるのだろうか」という心配は、
そういう場面になってから気にしてあげれば良いと思います。

「どうなってしまうのだろうか」と心配しても、
すぐに答えが出るわけではありませんので、いま考えても、どうにもならないです。

 

心配するな、と言っているわけではありません。

「将来」のことよりも、
「今」の心配を忘れないであげましょうね。

 

最近は冷たい雨の続く地域が多いですが、
足元が冷えていないかな、とか
寒くて眠りが浅くなっていないかな、とか

そっちを先に心配してあげて下さいね。

 

「ウチの子は、元気そうだから大丈夫」
「ウチの子は、よく寝てるから大丈夫」と言われるかもしれませんが、

本当にそうですか。

本当に、本当に、今は心配することが何もないでしょうか。

 

足元を温めたところで学校へ行けるようになるわけじゃありませんが、
足元が冷えて、心身が不調であれば、回復も遅れてしまいます。

 

こじつけのように聞こえるかもしれませんが、
「今」の小さな回復が、「将来」の大きな回復につながります。

だからこそ、まずは
「将来」の心配よりも、「今」の心配をしてあげて下さいね。