書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

変化による変化

昨年はありがとうございました。

2020年もブログは続きますが、よろしくお願いします。

 

ご挨拶だけにしようと思ったのですが、

ちょっと書きますね。

 

ボクがブログを書き始めて10年になります。

人前で話す機会を本格的にいただくようになってからは7年ほど。

 

年が変わることでガラッと情勢が大きく変わったことはありません。

ただ、

数年前と比べて、確実に「不登校」情勢が変わっているのは間違いないです。

 

近年も、

N高の出現、教育機会確保法の施行、など

それなりに大きな出来事はありました。

 

それによって、

いち生徒やご家庭自体に変化の起こったことはあっても

その出来事自体が情勢が大きく変えるところまでは感じられない部分が多いです。

 

生徒の悩みは続くし、

保護者の悩みも続く。

 

本質的なところは、

まだまだ大きく変わったとは言えないでしょう。

 

しかし、

ひとつの出来事や、1年単位でガラッと変わることはなくても、

あらゆる積み重ねによって、

数年前と比べると「変わった」とボクは感じています。

 

具体的には、

「不登校」についての情報が増えたことや、

「学校へ毎日通うこと」以外の選択肢が増えたこと、などでしょうか。

 

では、

そうした変化が起こっていることで

ボクらは何を「変えて」いけばいいのでしょう。

 

ボクとしては、

考え方の転換が必要になってきていると思っています。

 

たとえば「不登校だけど進学できるのだろうか」という悩みは減ってきました、

選択肢が増えましたからね。

 

「進学できるのか」という悩みのハードルが下がったぶん、

「じゃあ、そこで何をするのか」という点を

しっかり念頭に置く考え方が重要になってくると思います。

 

「どこへ行けばいいのか」ではなく

どこへ行こうが行くまいが

「そこで何をするのか」「そこで何ができるのか」「そこでどう生きるのか」

ということを本人と一緒に大人が考えていかねばということです。

 

なんとなく、伝わりますでしょうか。

 

本人の近い将来ばかり考えてレールを敷く時代ではなく、

本人の能力というか素質というか、あらゆる“力”を

より引き出していくことが大人の務めであり、教育の役割になってくると思います。

 

どんなレールであれ、進むことができるよう

どこかしらレールには乗れるので、そこで進むことができるよう

本人の“力”を引き出したり、蓄えさせたり、気づかせたり。

 

「子育て」とは

「就職まで」とか「大学まで」とか、そういう発想では対応できないだろうなと感じています。

 

これは今に始まったことではありませんし、

そもそも、というか本来の教育や子育ての目指す形のはずなのですが、

いつしか大人の務めが変わってきていました。

多くの保護者が

「高校へ行けるか、大学へ行けるか、就職できるか、結婚できるか」といった

レールの上に乗れるかどうかを気にするようになってしまい。

 

前述の通り、

「不登校」の情勢も、数年前と比べて変わってきました。

 

ここでボクら大人の考え方も、

あらためて変えていきましょう、

あらためて本来の姿になっていきましょう。

 

いわゆる「不登校対策」が

本来の教育、本来の子育て、に直結していくわけです。

 

それは本来の親子関係を構築していくことにもつながるでしょうし、

本人も保護者も幸せになっていくための生き方を見つけることにもつながる気がします。

 

2020年。

情報伝達の速さと広さに伴い、

ここ数年の変化が、ますます加速する年になるはずです。

 

考え方を、いまいちど整理しながら

今年も頑張りましょう、ボクも頑張ります。

 

ダラダラと書いてしまいました、

年始のご挨拶に、ちょっと添えるだけのつもりだったのに。

そんな書き方だったので、わかりづらかったかもしれませんね、

またいつか形を変えて書きますね。

 

では、今年もよろしくお願いします。

 

 

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