書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

知る

いつ、笑顔でいるのか

いつ、つらそうにしているのか

 

どんな場面が、リラックスしているのか

どんな場面が、ストレスになっているのか

 

よく知っておきましょうね。

 

 

漠然と、大まかに見ていると、

いつも「つらそう」だとしても、

よくよく見ていると、

笑顔の瞬間、リラックスしている瞬間があるかもしれません。

 

漠然と、大まかに見ていると、

いつも「ゲームをして笑っている」ようでも、

よくよく見ていると、

しんどそうな瞬間や、暗い顔をしている瞬間があるかもしれません。

 

よくよく見るというのは

「監視する」とか「ずっと見ている」ということではありません。

 

ちょっと意識をするだけで、おそらく見えてくることがあります。

見えてきたものを、知っておいて下さい。

 

 

リラックスしている瞬間を知って

ストレスがかかっている瞬間を知っておきましょう。

 

そういう時間、そういう場面を知っておくだけで、

プラスになることは多いです。

 

たとえば、

 

「YouTubeで動画を見ているときは、リラックスしているな」と知ったら、

その時間には、あまり難しい話をしたりせず、こちらもリラックスしておくとか。

 

「予定のある前日は夜になるとストレスを感じていそうだな」と知ったら、

その時間には、体調を気づかったり、安心させてあげるイメージで声をかけてみるとか。

 

 

どんな場面なのかを知っているかいないかで、

態度も言動も変わってきます、変えられます。

 

 

また、

数年前や数ヶ月前にそうだったからといって、

今でも同じとは限らないので、

そのあたりも、丁寧に知っていきましょう。

 

「以前とは違うな」と知っているだけでも、

やはり対応が変わってきます。

 

 

なんでもかんでも「子どもに合わせましょう」ということではありません。

 

例えば大人であっても、

 

「苦手な人たちに囲まれている」というストレスのかかる場面で

「いつも笑顔でいることが大事」などと言われても、かえってつらくなるかもしれません。

 

「大事な仕事の直前で緊張している」というプレッシャーのかかる場面で

上司が怖い顔をして自分を凝視していたら、穏やかな気持ちではいられませんよね。

 

「ひとりで好きな音楽を聴いている」というリラックスした場面で、

周りの人も自分のことを気にせずにいてくれたら、その時間を楽しむことができますよね。

 

 

どんな場面がリラックスしていて

どんな場面がストレスになっているのかを

知っておきましょう、ということです。

 

知っておくだけでいいです、

「ウチの子は、どうだろう」と、いまいちど様子を見てみて下さい。

 

なんとなく、ではなく

その場面、その場面、を見てあげて下さい。

 

そして、知っておいて下さい。

 

 

「知る」とは、

「子どもに寄り添う」の、ひとつの形だと思っています。

 

 

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