書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

お手本

子どもは親をお手本にします。

 

どんな言葉よりも

親の姿が与える影響は大きいです。

 

親の姿を見て

同じように育つ子どもも少なくはありません。

 

だから、

元気のない子に

いつも明るく笑顔で過ごしてもらいたいのであれば、

 

まずは親が

いつも元気で明るく笑顔で過ごすことが大切

 

 

と、

 

ボクは、あまり思いません。

 

 

親の姿が影響を与えることや

親の姿と同じように育つ子がいることは間違いないです。

 

ただ、

だからといって

親だからといって

いつも明るく笑顔でいる必要はありません。

 

自然に、それができるなら良いと思いますし、

もともと、そのような性格であれば良いと思います。

 

そのような性格でもなく、

明るい笑顔が出せる状態でもなければ

わざわざ笑顔をつくる必要はありません。

 

 

もちろんボクも

子どもたちには明るく元気に笑顔で過ごして欲しいです。

 

しかし、

つらくて、傷ついて、ボロボロなのに

無理をして明るくなって、

大人を気遣って元気にふるまい、

自分の心にそむいて笑って欲しいとは思いません。

 

子どもたちには、

つらいときには「つらい」と誰かに話して欲しい。

誰かに甘える勇気を持って欲しい。

 

ひとりで抱えずに、

誰かに話して、グチって、打ち明けて、くだらない話もして、

誰かに知恵を借りながら、

誰かと一緒に考えながら、

時には耐えて、時にはしのいで、

山があったり、谷があったり、

つらいつらいと言いながらも、

誰かを味方と信じて乗り越えて、

そして、自分らしく生きて欲しい。

 

そして、

 

元気になって笑って欲しい。

 

そんなふうに思うのです。

 

 

いつもいつも明るく楽しく過ごせる大人になるよりも、

つらいことを乗り越えられる大人になって欲しい。

 

成功し続ける大人になるよりも、

失敗しながらも頑張って生きていく大人になって欲しい。

 

涙を知らない大人よりも、

涙を知っている大人になって欲しい。

 

そんなふうに思うのです。

 

そんな人間こそ、

いまの時代に求められているとも思っています。

 

 

つらい状態の子に求めたいのは、

明るく笑顔でいることよりも、

ひとりで悩みを抱えずに、「つらい」と誰かに話すこと。

 

なので、

お手本となる大人も、そんな姿を見せた方が良いということです。

 

 

いつも明るく笑顔でいる姿を見せようとする必要はありません。

 

つらいなら、つらいで良いのです。

泣きたいなら、泣いた方が良いのです。

 

それでも生きていくよ、泣きながらでも生きていくよ。

そんなお手本で良いのです。

 

けど、ひとりで抱えずに

ちゃんと誰かに相談をする、甘える、頼る、そんな勇気を持つことも

お手本になってあげて下さい。

 

相談をしたり、頼ったり、時には気分転換をしながら

あせらず、あきらめず、

歯を食いしばりながらの笑顔で充分です、お手本としては。

 

 

笑顔になれなくても、

そのままで生きて下さい、

そのままの姿で何とか乗り越えていきましょう。

そのままの姿を見られても大丈夫です、

いつも明るい笑顔でなくても大丈夫です。

 

そのぶん、

ひとりで抱えずに、

身近な方や信頼できる方に話をしましょう、頼りましょう。

 

そして何とか乗り越えようとする姿は

それだけで立派なお手本になるでしょう。

 

その結果として、

心から笑える日がくるのではないでしょうか。

親の姿をお手本にした、お子さんも一緒になって笑える日が。

 

 

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