書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

関係

保護者の方からご相談をいただいて、

何度か話を重ねていくと、

当初とは違った要因に気づくことがあります。

 

初めの頃は、

保護者の方ご自身が「こういう原因だと思います」と言っていても、

何度か話を重ねていくと、

「そこも原因の1つかもしれない」という感じで。

 

「原因が違った」ということではなく

あくまでも「原因の1つに気づいた」ということです。

 

最近の「不登校の原因」は複合的。

原因が1つだけではないケースはたくさんあります。

 

 

では、

どのようなことに後から気づくのでしょうか。

たいていは「保護者の人間関係」です。

 

保護者の方ご自身と、他の誰かとの人間関係が

なにかしらスムーズではなく、

そこでストレスが発生したり、本人に影響していると気づくわけです。

 

具体的には、

夫婦関係、

保護者とその親との関係(幼少期などの過去も含んで)、

保護者とごきょうだいとの関係(過去も含んで)、

保護者の過去の(学生時代などの)人間関係、

保護者の職場の人間関係、

といったところでしょうか。

 

よく「原因」を考えるときに、

どうしても本人自身のことや、本人の周りの出来事を中心に考えがちです。

それはそれで良いのですが、

やはり最近の「不登校の原因」は複合的、様々な要因が重なり合っています。

 

「いやいや、ウチの子は学校の先生が原因ですから」とか

「いやいや、ウチの子は発達障がいですから」とか

そのような保護者の方もいるかと思いますが、

 

それも「原因の1つ」であり、

さらに違うことも「原因の1つ」かもしれない、ということですね。

 

そしてその違う1つは、

保護者の方ご自身の人間関係にあるかもしれない、ということです。

 

学校の先生が原因のこともあるでしょう、

発達障がいが原因のこともあるでしょう、

それは間違いないとしても、

 

ご夫婦関係はどうだったのか、

保護者のご両親や義父母との関係、

保護者の兄弟姉妹関係、

保護者の過去の人間関係などで、

なにかストレスになるようなことがなかったかどうか、

ちょっと考えてみることも大切です。

 

「だからやっぱり保護者の責任です」とか

「だからなんとか改善して下さい」と言いたいわけではありません。

 

そんなストレスによって、

それが原因の1つになったり、回復をさまたげる1つになることも

あり得るということだけ知っておいていただければ、それで良いです。

 

いきなり改善しろと言われても難しいでしょうし、

そもそも過去のことまで改善しようがありません。

 

ただ、

原因が本人自身や本人の周りにだけあると考えていたものを

「原因は、そこだけじゃないかもしれないな」とだけ思ってあげて下さい。

「親のストレスが、子どもに影響したかもしれないな」とだけ思ってあげて下さい。

「決して、子どもだけの悩みじゃないかもしれないな」とだけ思ってあげて下さい。

 

そう思うだけで良いです。

 

そう思うだけで、

お子さん本人への見方が、ちょっと変わるかもしれません。

 

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