ある中学生の心の中
まだ“現在進行形”の中学生のこと。
今日の未明、
ある中学生からメッセージが来ました。
このブログを見てくれていて、
これまでに何度もメッセージのやりとりをしている子です。
その内容や、住まいや学年や性別等々は伏せますが、
不登校の中学生。
真夜中に送信されてきたメッセージには
「明日というか今日、学校に行こうかな」
と。
朝起きて、
5分くらいでも学校へ行こうかな、
職員室で挨拶だけしてこよかな、と。
ボクは、この生徒に対して、
学校へ行きなさい、とか、行ってみたら、とか、行けるように頑張れ、とか、
1回も言ったことはありません。
悩みの相談は聞かせてもらっていました。
それについての、ボクの考えも伝えたりしていました。
だけど、
学校へ行こう、という話はしたことがありません。
むしろ、
この生徒の状況を聞く限り、
「無理しなくてイイよ」というスタンスでいました。
あとは、他愛もない(と言っては失礼ですが)、
軽いメッセージのやりとりをしていました。
メッセージ上ではありましたが、
やりとりがしやすくて、しっかりしていて、気遣いもできて、
遊んでばっかりいるような表向きのわりに、
すごくキチンとしている生徒なんです。
で、
突然、
「学校に行こうかな」というメッセージ、真夜中に。
やっぱり、考えているんですよね。
ちゃんと、考えているんですよね。
まだまだ中学生、されど中学生。
ボクは、しょっちゅう言うことですが、
学校へは行った方がイイ、
ということを子供たちは理解しています、わかっています。
だから苦しいんです、だから悩むんです。
保護者の方からすれば、
学校にも行かずに好き勝手やってる、と見えてしまうのは仕方がありません。
でも、
「不登校は好き勝手できるし、楽でイイや」なんて言う子に、
ボクは会ったことがありません。
学校へは行った方がイイ、ってことを
この生徒だって理解しているんだ、だから悩んでいるんだ、と
真夜中のメッセージで再認識させてもらいました。
で、
さきほど、またメッセージが来ていました。
「行けなかったー」
ですって。
イイよ、イイよ、行こうかなって思った気持ちは伝わってるよ。
「ちゃんと朝は7時に起きた」
んですって。
「午後くらいまでは行こうって思ってた」
んですって。
だったらイイよ、イイよ、
いっぱい悩んだんだし、苦しんだんだし、今日は十分、今日はOK。
ハタから見ると、
好き勝手やって、なーんも考えてなさそうな中学生の心の中でも、
実は、こんな風に、ひたむきに動いていたりするものなんです。
届いたメッセージの最後は、
「(学校へ)行けたときにはメッセ送りますね」
と、締めくくられていました。
「行けなくたってメッセージちょうだいよ」
と、ボクは返信をしておきました。