かくしごと
隠しごとくらい、ありますよ、誰でも。
子どもが親に隠しごとをする、なんて、
どこにでもある話ですから、別に全てを知ろうとしなくてイイんですよ。
「ウチの子は、なんでも話してくれるんです」と言う保護者の方は何名もいらっしゃいました。
それはそれでイイと思います。
でも、「なんでも話してくれる」はずの子が、
「これ、親には言わないでね」なんて言ってきたことは、正直、山ほどあります。
ボクは基本的に、「言わないでね」と言われたら言わないですので、
本人が打ち明けていない限り、いまだに「隠しごと」になっているはずです。
例えば、中学生くらいの男の子で、母親に何も隠しごとがない、と聞いたら、
むしろ、ちょっと心配になるくらいです。
全てを知る必要はないですし、知ろうとしなくてイイんです。
隠しごとくらい、あったってイイじゃないですか。
これは賛否両論あると思いますが、
ボクは、「子どものケータイを見る」ことについては反対派です。
犯罪に関わっていたり、いじめられている可能性があったりと、
様子がおかしい場合に見るのはアリだと思います、それは本人のためだからです。
しかし、興味や欲求のレベルで子どものケータイを見ることには、反対です。
見たって仕方ないですよ、大したことはわからず、へーとか、ふーんとか、で終わります。
それがクセになって、そして見つかって、信頼関係がガタガタと崩れる方が大変です。
ケータイを見る、とか、
自分がされてイヤなことは、子どもたちにもしない方がイイと思っています。
「なんにも話してくれない」
それは別に不登校だからではなくて、思春期だからです。
自然なことですし、成長や自立の証です。
隠しごとくらい、ありますって。
そんな「隠れていること」よりも、
いま見えている姿、いま聞こえている声、を、
もっともっと大切にしてみませんか。