書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

学校へは行った方がイイのか

別に不登校でもイイじゃないか、って 

ことあるごとに書いているので、 

ボクは「学校否定派」だと思われることがあります。 


ハッキリ言うと、違います。

むしろ、ボクは 
どちらかといえば「学校肯定派」です。 
 
行けるものなら、もしくは本人が行きたいと思っているのなら 
行った方がイイと思っています。 


「なぜ学校へ行った方がイイのか」 
「なんのために学校へ行くのか」 

という質問をうけたり、 
また、議論になったりすることもありますけど 

学校の良さ、なんて、人それぞれだと思っていますし、 
だいたい、ひとつの答えなんて見つからないです、たぶん誰にも。 


それでも、行った方がイイと思っています。 
理由なんか見つからなくても、行けるのならば行った方がイイ。 


それよりもボクが伝えたいのは、 


「学校へ行けるものなら行った方がイイ」ってことくらい、 
子供たちも十分にわかっている、ということです。 


もう1回、言いますね、 

「子供たちも十分にわかっています」。 



行けるものなら行った方がイイ、 


それを理解しているからこそ、 

子供たちは 
行けないことを悩んでしまったり、 

もしくは、 
行けない自分自身を責めてしまったり、するのです。 


なので、 

「いま学校へ行かないと就職できないぞ」とか 
「学校へ行かないと、オカネの計算もできなくなって困るわよ」なんて 

そんな風に言ってあげても、ちょっとムダかもしれません。 
そんなことは、わかっているからです。 


わかっているから、つらいんです。 


わかっているからこそ、 

「このままじゃ不安だな」とか 
「親に心配かけてわるいな」とか 

「はずかしいな」とか 
「ダメダメだな」とか 

色々と悩むんです。 



ウチの子は悩んでいません、って方もいらっしゃるでしょう。 

たぶんそれは、悩んでいないのではなく、あきらめているのです。 


どちらにしても、 
学校へは行った方がイイってことくらい、わかっています。 


「義務なのよ!」なんて怒ってみても、 
あんまり意味はないですよ。 

「そっか、義務なんだ!じゃあ明日から学校へ行くよ!」なんて 
はりきって登校するような子は、見たことありません。 


行った方がイイ、ってことを 
大なり小なり、子供たちはわかっています。 

それでも、 
わかっていても、 
なかなかうまくいかない、
だから悩んでいるし、困っているのです。 


「学校へ行った方がイイよ」と教えてあげるのではなく、 

それくらいのことは、わかっている、という前提で 
接してあげてみて下さい。 

もしかしたら、 
お子さんの考えていることを、
ぼんやりと感じることができるかもしれません。。。