書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

スマホ対策と不登校支援

本当は違うことを書く予定だったのですが、
たまたまテレビで「子ども達とスマートフォン」の話題を見たので、
ボクが思うことを書いておきます。

ただ、思うことの全てを細かく書くと
おそろしく長くなるので、できるだけ簡単に。

まず、
対策として「1つの方法」で対処しようとする方針は無理があると思っています。

番組では、
行政が「スマホの使用について時間制限をする」という対策をとっていることが紹介されていたり、
また、スマホで気をつけることの授業を行っていることなどが紹介されていましたが、

どれがいいか、どれが有効か、
という議論ではなく、
良いものは複合的に実施するべきだと思っています。

手を変え、品を変え、
もしくは、あれもやって、これもやって、のイメージで、
子ども達が意識しやすくなるキッカケは複数与えてあげるべきでしょう。

ルールだから気をつけよう、という子もいれば、
カラダに良くないから気をつけよう、という子もいれば、
生活が乱れてはいけないから気をつけよう、という子もいるわけです。

大好きな芸能人がテレビで「ダメ」と言っただけでそうする子もいれば、
きちんと理にかなった伝え方をすることで納得して気をつける子もいるわけです。

「1つの方法」で全てを解決しようとするのではなく、
複数の対策を同時にやるべきだと思っています。


次に、少し違う側面ですが、

「スマホの問題」と、ひとくくりにしない方がいいと思っています。

スマートフォンによって発生するとされるトラブルは、
1種類ではありませんよね。

性犯罪に巻き込まれるとか、
既読スルーで仲間はずれにされるとか、
使い過ぎで依存した生活になるとか、
個人情報が流出してしまったりとか、

それぞれのトラブルは、要因が異なるわけです。

ここについても、やはり先と同じ言葉を使いますが、
「1つの方法」で対処することは、あまりにも無理があると思っています。

見知らぬ他人と出会うことの危険性を事例を元に伝えたり、
「既読スルー」を気にしないことや気にさせないことを丁寧に意識づけしたり、
それらに加えて、時間制限を設けたり、
基本的な使用法やウイルスについての知識を伝えたり、

とにかく、複合的に対策をしてあげるべきだと思っています。


大人だって「ハマる」、スマートフォンです。
ちなみにボクも、電車で移動中などはたいていスマホを片手に楽しんでいます。

大人だってそうなのですから、
子ども達だって、簡単に自分を律することなど難しいはず。

なので、
対策も「簡単」に行おうとしてはいけないと思うのです。

「1つ方法」を探るのではなく、
あらゆる方法を検証し、仕組みにして、そして“ヨコ”で共有して、
そしてまた検証して、と、あらゆる手を打つべきだと思っています。

家庭も学校も地域も国も、そして企業なども、
それぞれが打てる手を、それぞれで打つ、という、
とにかく、しつこいですが、
複合的な対策のイメージを広げた方がいいと思います。


ましてや、
「1つの方法」どころか「1つの『ルール』」だけで
どうにかしよう、どうにかなるだろう、という発想は捨てるべきでしょう。

「ルール」で全てが解決するほど、
簡単な問題ではないということです。

ボクを含めて、
どうも「スマホ」を甘くみていた、のではないでしょうか。

上手に利用できれば、非常に素晴らしいものだと思っています。
スマホによって得るものも多いはず。

ただし逆のことも起こりえる。
場合によっては、非常に深刻な事態が起こりえるわけです。


スマホを甘くみず、
簡単に解決しようとしない意識、
1つの方法でパッと解決しようとしない意識、

地道に、根気よく、
あの手やこの手、
大きな対策、細かい対策、
ルールという枠、納得という対話、
子どもの反応、検証、大人どうしの共有、

こういうイメージが必要だと思っています。

どの対策がどの子にあてはまるかはわかりません。
どの問題がどの対策によって改善するのかを考えなければなりません。


いま書いたこと、実は
「不登校」への対策と、ほぼ同じです。

1つの方法で解決しよう、1つルールで解決しよう、
ではなく、
みんなに通じる方法、絶対的なマニュアル、
ではなく、

もっと複雑な問題なのだという意識が必要だと思っています。

大人だって難しいんですから、
という点も一緒ですよね。

根気よく、いきましょう。

テレビを見た直後のなぐり書きで、
全然うまくまとまりませんでした。
すみません。