普段あまり子育てに関わっていないお父様さまがまずやって頂きたいこと
雑談レベルの記事を含め、
「父親」関連のキーワードに対して、ずいぶんと多くの反響を「母親」の方々から頂きます。
そうした記事、
本当はまさに「父親」の方に読んで頂きたいのですが、
なかなか難しいですね。
さて、それは置いておくとして、
タイトルのことを。
タイトルのような状況で、
お父さまにどう動いて頂きたいか。
普段は子育てにあまり関わっていない状態で、
「まず」やって頂きたいこと。
それは、間違いなく、
「お母さまの話を聴くこと」
ですね。
お子さんに対してどうこうと動いたり何かを言ったりするよりも、
まずは、
お母さまの話を徹底的に聴いて頂きたいです。
理由はいくつもあるのですが、
本人にとって、
「状況をよく知らない」人が、
「突然、なにか言ってくる」というのは戸惑いが大きいです。
それに、
これはしょっちゅう言うことですが、
お母さまの気持ちがいくらか軽くなることは、
本人へも非常に良い影響を与えます。
といったことだけを考えても、
まずは、
お母さまの話を聴いて頂きたいです。
時間をとって、口を挟まず、徹底的に聴いて頂きたいです。
ご夫婦そろって本人に向き合うことは大事ですが、
そのまえに、
いったん、ご夫婦で向き合って頂きたいなと思うこと少なくありません。
なので、お父さまは、
まず、お母さまの話をよくよく聴いて下さい。
祝日なので「お父さま」が読んでいるといいなと思いつつ、
それでもおそらく、
これを読まれているのは、「お母さま」が多いのでしょう。
ならば、お母さま方も意識して下さい。
「ちょっと、あの子に何か言ってあげて」
という前に、
まずは、お母さまがお父さまに対して、
「何か言って」下さい。
できれば、
なにかをしながら片手間で話すのではなく、
きちんと時間をとって、きちんと聴いてもらえるシチュエーションで、
話すようにして下さい。
時間をとるといっても、10~20分もあれば十分です、
きちんと聴いてもらえる状態であれば。
たとえ10分でも、
口を挟まず、悩んでいることを徹底して聴いてもらえる環境は、
片手間でテキトーなキャッチボールをする数十分よりも価値的です。
これは、
お子さん本人の話を聴いてあげるときも同じですね。
結局、お母さま向けの記事になりましたが、
やはり、お父さまに読んで頂きたいので、お父さま向けに戻します。
「お子さんが学校へ行けていなくて、
どうしたらいいのか悩んでいる」
というのを、お母さまの口から言わせて下さい、
推測してわかっていることでしょうけれど、
わかっているかどうかは問題ではないのです、
お母さまから言ってもらうこと自体が、状況改善のための大事な行為なのです。
言ってもらうだけで、楽になることは多く、
また状況もより正しく把握できますし、お互いに認識を共有できます。
ちなみに、
「父親の推測」ほど、やっかいなものはありません。
会社勤めなどで、家庭以外の多くの情報に触れる社会で過ごしているため、
断片的な情報だけで、簡単に結論を出してしまったりすることがあります。
また、特に男性は「その場でもっともらしいことを言う」ことのできる方が多いため、
じっくりと話を聴く前に、動いてしまうことがあります。
なので、
意識して、お母さまの話を聴いて聴いて、聴ききって下さい、
話させてあげて下さい、言わせてあげて下さい。
繰り返しですが、内容を知っているかどうかではありません、
その行為をするかしないかで、
状況が大きく左右されることもあります。
ボクの口ぐせですが、
「遠くのプロより、近くの素人」の、まさに一例です。
お母さまがカウンセリングなどを申し込まれると言っていたら、
「いくらかかるんだ」ではなく、
「だったら、俺に話してみてくれ」と言って頂ければな、と。