いてくれるだけでいい
はじめの頃は
「学校へ行って欲しい」とか、
ああなって欲しい、こうなって欲しいと言っていた保護者の方でも
悩んで、学んで、時間が経つと
「いてくれるだけでいい」
と口にするようになったりします。
元気でいてくれればそれでいい、
笑っていてくれればそれでいい、
生きていてくれればそれでいい、と。
「いてくれるだけでいい」
この言葉、
本人も思っているはずですよ。
お母さん、お父さんに、
ああして欲しい、こうして欲しい、というよりも
本当は「いてくれるだけでいい」のです。
「いてくれること」を感じたいのです。
そばにいてくれること、
味方でいてくれること、
自分の親でいてくれること、それを感じたいのです。
「ウチの子は、そんなこと思っていません」と言われるかもしれませんが、
そんなことありません。
言葉や態度ではわからないかもしれませんが、そういうものです。
心の中ではそう思っていますし、それを感じたいのです。
「いてくれるだけでいい」と保護者の方が心から思えたとき、
「いてくれるだけでいい」という本人の心の声がちょっと聞こえるかもしれません。
親子ですからね。