書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

いてくれるだけでいい

 

はじめの頃は

「学校へ行って欲しい」とか、

ああなって欲しい、こうなって欲しいと言っていた保護者の方でも

 

悩んで、学んで、時間が経つと

 

「いてくれるだけでいい」

 

と口にするようになったりします。

 

元気でいてくれればそれでいい、

笑っていてくれればそれでいい、

生きていてくれればそれでいい、と。

 

 

「いてくれるだけでいい」

 

この言葉、

 

本人も思っているはずですよ。

 

 

お母さん、お父さんに、

ああして欲しい、こうして欲しい、というよりも

本当は「いてくれるだけでいい」のです。

 

「いてくれること」を感じたいのです。

 

そばにいてくれること、

味方でいてくれること、

自分の親でいてくれること、それを感じたいのです。

 

 

「ウチの子は、そんなこと思っていません」と言われるかもしれませんが、

そんなことありません。

 

言葉や態度ではわからないかもしれませんが、そういうものです。

心の中ではそう思っていますし、それを感じたいのです。

 

 

「いてくれるだけでいい」と保護者の方が心から思えたとき、

「いてくれるだけでいい」という本人の心の声がちょっと聞こえるかもしれません。

 

 

親子ですからね。