翻訳
子どもの言葉を文字通りに受け取らないで、とは
よく保護者むけのアドバイスなどで言われることですね。
思春期の子の言うセリフは
「変換」とか「翻訳」して受け取るように、とか。
それはボクもそう思っています。
「うざい」は「おはよう」と“翻訳”して下さい、などと
ボクも言ったりします。
別に子どもたちがウソをついているわけではありませんし
わざと“翻訳”して話しているわけでもなく、
うまく言葉にできないのが思春期というものです。
ではひとつ、
“翻訳”してみましょうか。
保護者のみなさんがやって欲しいことに対して
お子さんが「嫌だ」「やりたくない」と言ったとします。
「ちょっと外に出てみたら?」「嫌だ」
「勉強はしなくていいの?」「やりたくない」
など。
そのままの意味ですと「拒否」ですね。
お子さんによっては無視という形で「拒否」をするケースもあるでしょう。
「ごはん食べないの?」「・・・」
「将来やりたいことはあるの?」「・・・」
みたいに。
さて、この「拒否」を“翻訳”しましょう。
これを訳すならば
「不安」でしょうね。
自信がないから不安、
緊張しそうで不安、
嫌な思いをしたくないので不安、
とにかく不安、なんとなく不安。
お子さんが「拒否」の言葉を口にしたら
「不安なんだな」と思ってあげてみて下さい。
「拒否」をそのままの意味で受け取っては、的を外すことがあります。
それは仕方がありません、うまく言葉にできないのが思春期というものです。
こちらがやって欲しいことに対して
「嫌だ」と言われたり無視をされたりしたときに
「また拒否された」
「なんで拒否するんだ」
「こんなことまで拒否するのか」ではなく
「不安なんだな」と“翻訳”してみて下さい。
それだけで、
ちょっと、お子さんへの見方が変わるかもしれません。
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