イライラしない方法
タイトルの
「イライラしない方法」について。
そんな方法、
ありません。
誰でもイライラはします。
いや、
実際にはありますよ。
クスリもありますし、
専門のセラピーや、それこそカウンセリングなど
イライラしなくなる、イライラをおさえる、という方法は色々とあります。
しかし、あえて
この場では「ありません」とボクは言います。
保護者の方は、
子供が学校へ行かずにイライラ、言うことを聞かずにイライラ。
子供は子供で、
親の小言にイライラ、じっと見られるだけでイライラ。
それらは、
そんなに不自然なことではありません。
たいていは、イライラしてしまうものです。
だから、それを無理におさえこもうとする方が不自然。
イライラをなくさなきゃ、
なんて言ってあわてたり、わめいたりしていると、
これまた、そんな自分にイライラしてしまったりしてキリがありません。
イライラしない人間になる、
それがベストなのでしょうけれど、
でも、そんな必要はありません。
注意しなければならないのは、
そのイライラを、どこではきだすのか、です。
やみくもにイライラをぶつけてはいけません。
しかし、
はきださないで、ためこんでいるのも良くありません。
どこかでウワっとはきださないと、苦しくなって、またイライラします。
それを繰り返していると、
イライラした瞬間に、もう苦しくなったりして、つらくなります。
イライラ自体は自然なことなのに、
苦しくて、苦しくて、つらくなります。
だから、はきだすことが必要、
そして、はきだす場所には注意が必要、
というわけです。
細かいことをいえば、
場所だけではなく「時と場所と相手」を意識できればベストです。
呼吸みたいなものなんです。
吸いこんだら、はきださないと苦しいだけです。
はきだすから、また吸えるんです、それを繰り返してボクたちは生きているんです。
もっと違うたとえにしましょうか。
タバコを吸っているようなものです。
タバコの煙を、
見ず知らずの相手にプハーっとはいてしまったら、迷惑ですよね。
だからといって、
煙をはかずに我慢していたら、おかしくなってしまいます、自分が苦しいだけです。
なので、
喫煙ルームで、ぞんぶんにプハーっとやればイイんです。
もしくは、
喫煙者を相手にして、プハーっとやればイイんです。
喫煙者同士ならば、そんなに気にならないですよね、
お互いにプハーっとやればイイんです。
タバコを吸わない方は、
ニンニク料理などイメージして下さい。
思い切り息をはいてイイ場所、イイ時、イイ相手、があり、
そうしない方がイイ時というのもあるんです。
みんなでニンニク料理を食べているときならば、
遠慮なく息をしても、たいして気にはされないし、迷惑もかけないし、美味しく食べられるもの。
時と場所と相手を間違えてしまうから、
迷惑がられてしまったり、
そして落ち込んで、息をとめてしまったり、苦しくなってしまったり。
イライラしない、
それができれば本当は楽でしょう、でも仕方ないんです。
イライラしない方法があればイイですが、
イライラを、どこではきだすのか、それを気にするだけでも十分です。
保護者の皆さんに言いたいのは、
自分自身が、
はきだせる場所や相手を持って下さい、ということ。
そんな場所があるならば、そんな場所や相手を見つけたならば、
思い切り、はきだすようにして下さい。
ちゃんとはきだして下さいね。
喫煙所なら、どんなに煙をはいても大丈夫ですし、
みんながニンニク料理を食べている場所なら、誰も気にしませんし。
呼吸をしなければ、生きていけません。
そして、言いたいこと、もう1つ。
お子さんに、そんな場所や相手や時があるのかどうか、
いまいちど考えてあげてみて下さい。
イライラするのは子供たちも一緒。
はきださなければいけないのも一緒です。
いつ、どこで、はきだしているのか、
もしくは、はきだせずにいるのか、
子供だって、呼吸をしなければ苦しいばかり。
ちょっと落ち着いて、
お子さんの“呼吸”を確認してあげて下さい。
ご自分がイライラしていない時にでも。