書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

お説教のしかた

「見守る」ことと、「怒らない、注意をしない」こととは、違います。

 

見守っていても、信じていても、

それでも、ダメなことはダメと言ってイイですし、怒るときは怒ってあげて構いません。

ただ、

怒ったり、注意をしたりするとき、

その内容は、1つだけにしてあげて下さい。

 

注意をしたいこと、直した方がイイこと、を、

あれもこれもと伝えるのではなく、1つだけにして下さい。

 

お説教をしながら、

「そういえば、あれもそうよ~」などと、ついでに加えたりしないように気をつけて下さい。

 

たくさん言われても、わからないです。

 

1つだけであっても、それが本人にとっては難しい課題であったりもします。

 

また、いくつも並べられることにより、

本人は、その内容についてではなく、「自分のこと全て」が怒られているような感覚になります。

 

そうなると、怒られている内容のことよりも、

「自分を否定された」という感覚しか、あとには残らなくなったりします。

 

なので、

お説教をするときには、言いたいことを1つだけにして下さい。

 

よく世間では、

「『怒る』と『叱る』は違う」とか、「感情的になってはいけない」などと言われます。

 

それは間違っていないと思いますが、

それを、そこまで気にする必要はないと、ボクは思います。

 

「あれもこれも言うのはやめよう」という意識を保てるレベルであれば、

別に、感情的になってもイイと思います。

 

常に冷静なお説教をされる方が、むしろ不自然です。

 

ただ、手をあげることには反対です。

これは賛否両論あると思いますが、個人的には完全な反対派です。

 

・時代が違う

・「愛のムチ」なんて、オトナが作ったコトバ

 

というのが主な理由ですが、それを書くと長くなるので、やめておきます。

とりあえず、賛否両論あるのはわかっていますが、個人的には反対、です。

 

お説教をするときには、

「1回につき、1つだけ」。

 

ここだけ、しっかり意識して頂きたいなと。

「ついでに~」と、余計なことを言わないように。

 

ついつい、言いそうになったら、グッと飲み込んで下さい。

 

逆にいえば、そこだけ意識できれば、

あとは、ご自分のスタイルや感覚やポリシーで、お説教をしてあげてイイと思います。

多少は感情的になろうとも。

 

ちなみに、

「1日」のうちに、2つも3つもお説教をするのも、やめた方がイイです。

 

1日に2つも3つも、そんな日々だとしたら、

年間で、どれだけのお説教をすることになるのでしょう。

 

そんなに、わるいところばかりでは、ないはずです。