たしかに隣が気になりますが
アチラのお子さんはイイ子だわ、
それにひきかえウチの子は。
ソチラのお子さんは立派だわ、
お母さまがうらやましい。
保護者の方々は、
そんな風に思ってしまうこと、あるかもしれません。
同じ不登校生であっても、
アチラのお子さんが「勉強をしている」と聞けば、
ウチの子が「ゲームをしている」姿に落ち込んで、
ソチラのお子さんが「家の手伝いをしてくれる」と聞けば、
ウチの子が寝そべっている様子にイライラしてしまう。
そんなこと、あるかもしれません。
そういう感情を
無理に抑え込む必要はないと思います。
そう感じてしまうのは、仕方がありません。
人間なんて、
どうしても、
隣の芝生が青く見えたり、隣の柿が赤く見えたり、してしまうもの。
だから、
無理に感情を抑え込むことはありません。
でも、
自分のお子さんにも、イイところはありますよね。
お子さんと一緒にいて良かったなと思うことや
お子さんがいてくれて嬉しかったこと、
ありますよね。
隣の柿が赤くて美味しそうだなと感じたら、
その視線を、グイッと自分のウチへ向けて、
イイところ、良かったこと、嬉しかったこと、
ちょっと思い出してみませんか。
たしかにウチの柿は真っ赤じゃないけれど、
でも、そんな色の柿がホントは大好きだったりしませんか。
お子さんのわるいところを
最も目にしているのは、家族です、だからつらいことも多いでしょう。
でも、
イイところを最も知っているのも、家族ですよね。
お子さんが笑った顔を、
たくさん見てきているのも、家族です。
保護者の方は、
お子さんのイイところを、ちょっと思い出してみて、
そして、嬉しかったことも思い出してみて、
そして、
ちょっと緑色の柿を見て、
胸をはってもらえればな、と。