書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

「ありがとう」

不登校かどうかは関係なく、
保護者の方は、
お子さんに「ありがとう」と言えるようであって欲しいなと思っています。

らんぼうな例えですが、
どうしても学校へ行って欲しければ、
「学校へ行きなさい」と100回くらい言うよりも、
「ありがとう」「ごめんね」を100回くらい言う方が、
よっぽど本人たちの気持ちも楽になり、学校へ戻る可能性は高まると思っています。

あくまでも例えですけどね。
でも、学校へ行っていない理由次第では、
これは「例え」ではなく、本当にあてはまります。

「ありがとう」と言えた方がいいです。


そこで、1つお伝えしておきたいこと。

「ありがとう」は、
言おう言おうと意識しておいた方がいいです。

言おう、と意識しておいて下さい。

意識しなくても自然に言えている方は、それでいいと思います、素晴らしいです。

そうでもないかもな、という方は、
言おう、と意識しておいて下さい。

意識しておいて、
そして、そのタイミングが訪れたら、「ありがとう」と。

意識していないと、
つい、なにも言わずに済ませてしまったりしがちです。

意識しておけば、
タイミングを逃しません。


「ありがとう」と言ってみたとき、
ちょっと自分でぎこちなさを感じたら、
それまで、あまり言えていなかったのかもしれません。

だとしたら、これから少しずつ意識していきましょう。


「ありがとう」は、
自分の存在を認めてくれていると実感できる言葉です。

こじつけのように聞こえるかもしれませんが、
その「実感」は、「居場所」になります。

そんな理屈を抜きにしても、
言われると、ちょっと嬉しかったりする言葉です。


もうこれは、
不登校に限ったことではないどころか、
親子関係に限ったことでもなく、全ての人間関係に通じると思いますけどね。

でも、特に親子の場合は意識して欲しいな、と。

目上の立場だと忘れがちです。
よく接している関係だと忘れがちです。
どちらも兼ね備えているのが、親子関係です。

だから、保護者の方は意識して欲しいな、と。


「ありがとう」を、
言おうとしておきましょう、意識しておきましょう。

ちなみに、
メールや手紙などでも意識した方がいいです。

まず感謝から始まる文章は、読み手の気分が違います。


意識してみましょう。
そういうボクも、意識するようにします。