書籍「不登校そうだんしつ」出版

あべが思うこと

地図を見ながら

地図を手に持ちながら目的地を目指しているとイメージして下さい。

地図を持っているわけですから、
それまでに行ったことのないところへ向かっています。

どこをどう行けばいいのかわからず、
なにもないのは不安で心配だから地図を持っているわけです。

地図は大切ですし、必要です。
けど、
ずっとずっと地図から目を離さずにいることはないですよね。

地図を見て、いったん顔をあげて、
前を見て進んでいる方向を確認、
周りを見て今いる場所を確認。
そしてまた地図を見て、
そしてまた顔をあげて、前や周りを確認。

不安で心配だから地図を手にして
その地図を頼りにしつつも、
地図だけではなく
自分の目で見えているものも確認し、頼りにしますよね。

地図なしでは、どこへ進んでいいのかわからず不安が増すばかり。
だけど、
地図だけを見ていても、それはそれでどこへいるのかわからず、いつまでたっても不安が消えないかもしれません。

地図だけではなく、
自分の目、自分で見ているものも、しっかりと頼りにして下さいね。
特に「最終確認」は
たいてい自分の目で行いますよね。
目的地周辺になってまで、ずっと地図を見ていることはありません。

最後は、ここでいいのか、いや違うのか、
を 自分の目で、自分の頭で判断するはずです。

例え話に終始して、すみません。
「地図」は「情報」だと思って下さい。
「自分の目」は、そのまま「自分の目」あるいは自分の感覚であり自分の判断です。

また、もっと言えば
「地図」は「客観的な情報」であり
「自分の目」は「主観での判断」となります。

お子さんとどう接しようか、なんて言葉をかけようか。
進路をどうしようか、環境を変えるか変えまいか。

様々な判断をするにあたり、
情報は大切です、むしろ昨今の多くの悩みに関して、情報は必要なものといえます。

しかし、
情報ばかりに目を奪われてしまったり、情報のみを全ての判断材料にしてしまわないよう、
気をつけましょうね。

いちばんの情報は
自分で感じていることだったりもしますし、
いちばん情報を得られるのは 自分の目だったりもします。

情報過多の時代です。
情報を参考にしつつも、時たま自分の目で見たものも情報の1つとすることを
忘れないようにしましょう。

ただ、最近の地図は優秀ですよね。
スマートフォンが細かい道のりを音声で教えてくれたりもします。

地図だけを頼りにすれば、
目を閉じていても目的地へ行けるような時代になってきました。

だからますます、
地図だけを頼りにしてしまうのも仕方がありません。

なので、
イメージするならば、ひと昔前の紙の地図くらいにしておいて下さい。

紙の地図ですと、
最新のスマートフォンなどの地図に比べれば、
ちょっと道を間違えたり、迷ったり、遠回りしたり、ハプニングがあるかもしれません。

目的地へ着くのが、ちょっと遅くなったりするかもしれません。
けど、 それでもいいじゃないですか。