高校に入ることをゴールにしない|横浜で「不登校からの進路選び」を講演
保護者・地域の方向け講演|2026年2月1日
2026年2月1日、横浜市西区役所1階のにしとも広場で、任意団体こどものカフェ主催の「阿部伸一先生と考える『不登校からの進路選び』『回復のための進路選び』」に、特別ゲスト・講師として登壇しました。
前半はセミナー、後半は質疑応答という構成で、高校へ入ることだけをゴールにせず、本人の状態や入学後の生活まで考える進路選びについてお話ししました。

開催概要
不登校というだけで、高校進学の道が閉ざされるわけではない
講演では、不登校というだけで高校進学の道が閉ざされるわけではない、ということをお伝えしました。学校や制度の選択肢は以前よりも増えています。
ただし、入試の条件は学校や地域、年度、本人の状況などによって異なります。希望する学校へ必ず入れるという意味ではなく、今の情報を確かめながら、考えられる道を知っていくことが大切です。
選択肢が多いからこそ、選び方が大切
通信制高校も含め、選択肢が増えているからこそ、どのように選ぶかが大切になります。以前の感覚や古い情報だけで判断せず、学校の種類や制度、現在の学校の状況を知ってほしいと思います。
選択肢の多さだけに目を向けるのではなく、本人の状態や希望に合うかどうか。
特定の学校の種類を正解と決めるのではなく、その子に合う環境を考えていきたい、というお話をしました。
高校に入ることをゴールにしない
今回、特にお伝えしたかったのは、「どこへ入るか」だけでなく、「入った後にどのように過ごせそうか」まで考えることです。
入学した後も続けられそうか。本人が自分らしく過ごせそうか。卒業まで見通しを持てそうか。入学先を決めるときには、その後の生活にも目を向けたいと思います。
高校へ入ることは大切な節目ですが、そこで進路選びが終わるわけではありません。本人の状態に合う環境かどうかを、入学後まで含めて考えることを大切にしています。
回復のための進路選び
講演名にある「回復のための進路選び」は、進学すれば必ず回復する、ある高校へ入れば大丈夫、という意味ではありません。
まず本人の状態や安心を大切にし、過度な負担をかけずに続けられそうな環境を考えること。進路選びそのものが回復の妨げにならず、少しずつ自分らしく過ごせる環境を考えたい、という思いを込めています。
焦る前に、制度と現在の情報を知る
このままで高校へ行けるのだろうか、学校へ戻らなければ進学できないのではないか。子どもの将来を心配するからこそ、保護者の方が不安を感じたり、焦ったりすることがあると思います。
だからこそ、学校を決める前に、現在の制度や学校の状況を知り、本人の状態と照らし合わせて考えることが大切です。必要な情報を得ることを、落ち着いて選ぶための手がかりにしてほしいとお伝えしました。
質疑応答から感じたこと
講演後の質疑応答や、普段の相談で接しているご家庭を通じて、制度や学校の最新の情報が、保護者の方へ十分に届いていないと感じることがあります。学校や地域によって情報の届き方に違いがあり、ご自身で探すことに頼らざるを得ない場合もあると感じています。
通信制高校や学校選び、内申、出席日数について、以前の情報やイメージが残っている場合もあります。選択肢があっても、その中からどう選べばよいのか分からない。今回のやりとりからも、選択肢を伝えることと、選び方を一緒に考えることの両方が必要だと感じました。
保護者が落ち着いて選べることも、子どものために大切
特に中学3年生のご家庭では、時期への焦りが大きくなりやすいと思います。その焦りが子どもにも伝わることがあるからこそ、保護者の方が情報を得て、落ち着いて考えられることも大切にしたいです。
必要な情報を共有しながら、本人と保護者が納得できる進路を一緒に考えていきたいと思っています。
情報を届ける場の必要性
制度や学校の状況が変わるなかで、情報を継続して伝えていく必要性を、ボク自身も改めて感じました。進路の選択肢と、その選び方について話し合う場をつくる、こどものカフェの取り組みを意義のあるものと感じています。
保護者の方や地域の皆さんと、進路について一緒に考える機会をいただき、ありがとうございました。
高校進学・通信制高校について
通信制サポート校REO高等部では、通学・訪問・オンラインの完全マンツーマンで、気持ちの回復を大切にしながら、高校卒業とその先の進路を一緒に考えます。


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